10月29日(月)

朝、9階のデッキで朝食を食べていると、久しぶりに太陽が姿を現しました。
最近は曇り空で波も高い日が続いていました。「くもり時々雨」というテンションが下がる天気予報が出ていただけに、青空が有難いです。日の出の太陽を、数十人がカメラでパチリ。人間は(日本人は?)どうして日の出を見ると写真を撮りたくなるのでしょうか。不思議です。同じ太陽なのに、山に登ればご来光を見たいと思うし、海から出てくれば写真撮りたくなるし、おひさまって何なんでしょうね。

日の出は写真撮りたくなるもの。

今日はニューヨークに入る日なので、船内の企画は何もなし。到着予定の1時まで、ゆとりがありすぎる午前です。
ニューヨークの姿はまだ見えず、ウクレレの練習をしたり、部屋で映画「ハドソン湾の奇跡」を見たりして過ごします。(やっぱりニューヨークにちなんだ映画です。)

そして12時少し前、ようやく外海から湾に入ると、デッキを解放するという放送がありました。これまで高波と強風でデッキの立ち入りは禁止されていましたが、予想通りこのタイミングで解放です。急いで船首のデッキに移動すると、遠くに摩天楼、そして小さく自由の女神も見えます。ニューヨークに来たという実感が湧いてきます。(自由の女神を見て涙が出たとおっしゃったおじさんもいました。)

摩天楼見えてきた。
自由の女神
この目で見ると、やっぱり感動。
ハドソン川からの摩天楼。

ここで、ちょっと不思議な感覚が・・。ニューヨークの摩天楼が、モルディブの首都マーレと似ているなあと感じたのです。ほぼ海抜ゼロメートルの陸地から伸びるビル群は、まるで海から直接生えてきたような景色です。モルディブは海面上昇の影響を一番に受ける国ですが、ニューヨークもけっこう危ないじゃん、なんて感じます。

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こちら、モルディブのマーレ。
こっちがアメリカのニューヨーク。

船は予定通り1時すぎに接岸。中心部のタイムズスクエアまで徒歩15分程度の、非常に立地の良い場所に停泊します。なんてラッキーなんでしょう。
しかし、入国審査の時間のかかることかかること。2時すぎから始まった入国審査ですが、10階、7階、6階の客を先に出し、5階(私のいる階)の人が並び始めたのが午後3時少し前です。

「もしかして、4時前に出られる?近代美術館に行けちゃう?」などと淡い期待を持ち並ぶこと実に2時間半。動列が動き出したのは午後5時半になろうとしていました。美術館は5時半で閉館なので、迷うことなく断念。

並んでいる途中で、3人のおばさんに声をかけられます。「ミュージカル興味ありますか?もし良かったらタクシーで行ってみませんか?チケット買えるかどうか行ってみないとわからないのですが。」「まあ、どうせ美術館も間に合わないし、いいですよ。」そのおばちゃん方と、結局歩いて劇場に向かい「オペラ座の怪人」のチケットをめでたくゲット。急展開のミュージカル鑑賞となりました。
それにしても、おばちゃんたちの元気なこと。
道がわからなければどんどん聞くし、チケット窓口でもしっかり会話してるし、ほんとに素晴らしいおばちゃんです。
自分もあんな風に歳を重ねたいものです。

「オペラ座の怪人」会場には、ピースボートの皆様もたくさん来てました。

本場のミュージカルはもちろん初めてです。あまり事前の知識もなく観ましたが、専用の舞台らしく仕掛けも大掛かりで、なかなか見応えがありました。
予定していた美術館には行けませんでしたが、これもまあいい経験でしょう。

ミュージカル終了が10時半。それからとぼとぼ歩いて戻り、途中で店に引っかかったりスタバでコーヒー買ったりしてたら結局11時半に帰船。この文章を書き終わろうとしている現在時刻は午前0時40分。睡眠時間8時間の私にはちょっと厳しい1日でした。

おやすみなさあい。

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